Love Is Here To Stay

基本データ

作曲年
1938年
作曲
George Gershwin (1898-1937)
作詞
Ira Gershwin (1896-1883)(

参考音源

Ella Fitzgerald-Louis Armstrong / Ella and Louis Again (1956)
エラとルイのデュエット盤。キーはE♭でサッチモが歌い、エラ・フィッツジェラルドが入ってくるところでCに転調する。
Billie Holiday /All Or Nothing At All (1956)
2管にギター入りのセクステットにホリデイという編成でとてもスウィングしている。キーはB♭。
Etta Jones / Hollar! (1960)
プレスティッジ盤にふさわしいセッション。キーはD♭。
Bill Evans (1969)
ドミナント・セブンス・コードを多用しているところがエヴァンスらしい。キーはF。

曲目解説

1938年の映画The Goldwyn Folliesで使われたが、演奏の上に会話ががぶっていてほとんどBGMのような扱いだったらしいが、当初よりさまざまな録音がヒットしてスタンダード・ナンバーとなっている。この映画のための一連の作品がジョージ・ガーシュウィンの遺作となった。

なお、曲名は当初It’s Here To StayだったものがOur Love Is Here To Stayになり、その後Ourがとれた経緯がある。ただし、1960年出版のソングブックではOurが復活している。アイラ・ガーシュウィンの希望かどうかは定かではない。

メロディとコード

キーをFとして説明する。

1小節目

一般にG7であり、特に議論になるところではないが、ワークショップで質問があったので少し記しておく。

機能的にはII7でダブルドミナントといい、V7(ドミナント)へのドミナントの役割がある。V7のリレイティブ・コードであるIIm7とよく似ており、この箇所のメロディは理論的にはどちらのコードで演奏することも可能ではあるが、サウンドのカラーが異なる。試しに両方それぞれ演奏してみて違いを耳で確かめてみるとよいだろう。

7-8小節目

ここは多少のバリエーションがある。

仮に9小節目をAm7とすれば(Gm7の演奏もあるのだが)、8小節目はBm7(♭5) E7とすることもできるし、あるいは、G7 G♯dimとすることもできる。G7に9度のテンションを補ってルートを省略するとBm7(♭5)になり、また、E7に♭9のテンションを補ってルートを省略すればG♯dimになることから、これらのふたつのコード進行には関連がある。

さて、7小節目であるが、8小節目をG7 G♯dimとするならAm7 D7が思いつくが、これは8小節目がBm7(♭5) E7でもそのまま機能する。ただし、実際にはAm7(♭5) D7またはE♭7 D7とする例のほうが多い(Holiday1956はA7 D7としている)。歌詞の内容をふまえても和声的に変化をつけたいのである。

27-28小節目

ここも若干のバリエーションがある。

Fitzgerald-Armstrong(1956)などは、Fmaj7 F7(/A) | B♭maj7 Bdim | としているが、同じ年のHolidayはF7 | B♭maj7 Bdim | といきなりI7に入っている。Evans(1969)はホリデイのアイディアに近いが、F7 | Bm7(♭5) B♭m6 | と後半に変化をつけている。

Jones(1960)は、E♭7 D7 | G7 G♯dim | のように聞こえる(コーラスによっては若干メンバーでコードが錯綜しているけれども)が、これは7-8小節目のアイディアを借用したものともいえる。

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