Now’s The Time

基本データ

作曲年
1945年
作曲
Charlie Parker (1920-1955)

参考音源

Charlie Parker / Savoy Mastertakes (1945-47)
初演盤がこれ。Now’s The Timeは’45年の録音。キーはF。
Art Blakey Quintet / A Night At Birdland Vol. 2
フロントがクリフォード・ブラウン(tp)とルー・ドナルドソン(as)、ホレス・シルバー(p)にカーリー・ラッセル(b)という豪華メンバーによるライブ盤。キーはF。
The Swingers / Dave Lambert, Jon Hendricks, Annie Ross (1959)
パーカーの初演の録音のほうをイントロから再現している。キーはG。

曲目解説

ジャム・セッションの定番中の定番であるFのブルースのうち、チャーリー・パーカーによる代表的な作品のひとつ。アルトサクソフォンプレイヤーにかぎらず多くのジャズ・プレイヤーにより多くの録音が残っている。

1小節目のモチーフが8小節目まで展開し、9-12小節目に別のモチーフがくるというブルースの典型的なパターンである。

コード

以下、キーをFとする。

ブルースのトニックとサブドミナント

普通のメジャーキーの曲の場合、トニックとサブドミナントはふつうメジャーコードである。ところが、ブルースではブルージーなメロディにあわせて、基本的にセブンス・コード(ドミナント・セブンス)の形をとることが多い(一部に例外もある)。

これらのセブンス・コードすなわちF7とB♭7は、ドミナントセブンスコードというよりも、メジャー・コードが変化した特殊な形というように私自身は理解している。

ただし、4小節目のI7(F7)は、サブドミナントIVへのドミナント(V of IV)というセカンダリー・ドミナントの機能を兼ねており、リレイテッド・マイナー・セブンスであるCm7を補って、Cm7 F7と演奏することが多いと考えている。

6小節目

3拍目ウラにある付点4分音符のメロディをB♮として演奏することもある。この場合、コードをBdimに変更することがある。しかし、ブルースにおけるハーモニー/メロディのおおらかさによって、このB♮はブルーノートとして響くため、コードがB♭7のままでも差し支えない気もする。

なお、Charlie Parkerの初演では、3拍目ウラのこの音符は、B♮ではなくB♭であり、コードも前の小節から引き続き、B♭7であることをいちおう指摘しておく。Verveへの1953年の吹き込みでもそのような変化は確認できないが、あとテーマでピアニスト(アル・ヘイグ)が左手でB♮を叩いている。

ただ、Blakey(1954)の録音では、明確にB♮として演奏している。Parker本人のVerveへの録音の翌年というタイミングが興味深い。以後、もちろんすべての録音にあたったわけではないが、6小節目のメロディをB♮とする演奏が定着しているようだ。

なお、重箱の隅をつつくような議論になるが、Parker(1945)を再現したはずのLambert et al.(1959)では、A♭(録音はキーがGなのでB♭)となっている。

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